「畳はどの位経ってから替えるのが良いの?」
よく、このような質問を受ける事がありますが、
部屋の使用頻度や家族の人数・世代構成などによって畳の寿命は違います。
はっきりと何年くらいと言うのは難しいので、畳の状態で判断するのが一番良いと思われます。
畳の表面が毛羽立ったり黒っぽくなってきたら「表裏返し」や「表替え」をする。
畳に取り替える目安は適度な弾力性が無くなったり、凹凸が激しくなったり、大きな隙間が出来たら、「新調」をして下さい。 |
表裏返し(おもてうらがえし) |
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畳が日焼けして黒っぽくなったり、傷み始めた畳表を裏返しにして張り替える作業です。
表面は日に焼けていても裏側はまだ青く、使わなければもったいないです。
目安としては新畳を入れてから3〜5年目頃となっていますが、
畳表を麻経表やい草の織り込み密度が高い物を使ったり、お日様の光が入りにくく
使用頻度の少ない部屋では、これよりも長く使える場合もあります。
注)畳表の傷み具合が進みますと「表裏返し」が出来ない場合があります。 |
表替え(おもてがえ) |
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裏返しをした畳が傷んできたら畳床をそのまま生かし新しい畳表に取り替える作業です。
最近では、新しい畳を敷き込んでから、
左写真のようになるまで我慢して、表替えをするお客様が増えています。
上記でも触れましたが、ある程度良い畳表を使って一度表裏返しをした方が、
多くの場合は畳替えに対する経済的負担は軽く抑えられますし、
畳を長い時間綺麗 な状態で使用する事が出来ますので、
ぜひ畳表は裏側まで使えることを覚えていて頂きたいと思います。
表替えの目安としては、畳の上に座ると衣服にい草のくずがくっ付く・
縁や畳表が破れている・畳表の色が黒く汚い、というような状態になったら表替えをして下さい。 |
新調(しんちょう) |
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畳床も含めて畳全体を新品に取り替えることです。
取り替える目安は適度な弾力性が無くなったり、凹凸が激しくなったり、大きな隙間が出来たら
「新調」をして下さい。
畳の下の床板の厚みがそろっていなかったり、割れていたりすると
畳床の寿命が短くなってしまいますので床板の管理にも気をつけておいて下さい。
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